銚子サンマ水揚げゼロ 1950以降では初の事態 漁師ため息、漁船の燃料高騰も

https://www.chibanippo.co.jp/news/local/1011877

『銚子漁港の今年の年間水揚げ量(速報)が23日、銚子市から発表され、「12年連続日本一」を確実とする一方、全国的不漁のサンマはゼロが確定的となった。三陸沖などが主な漁場にならなかったのが主因で、水揚げゼロは1950年以降では初の事態。漁船の燃料高騰も拍車となり、地元漁師からため息が聞かれる。
全国さんま棒受網漁業協同組合によると、今年11月末時点のサンマ水揚げ量(北海道―千葉)は1万7869トンで、最低だった前年の同期から微減。北海道から東に離れた北太平洋の公海や道沖が主漁場になり、三陸沖や常磐沖の日本近海に群れは見られなかった。』

~今朝の千葉日報から。

おはようございます。
メリークリスマス!

朝刊からSDGsのヒントを見つける、今日は「水揚げ今季ゼロ」です。

最近大好物のサンマの蒲焼缶が高くなってるのはこういうことが影響してたんですね。
てっきり昨今の食品物価高騰の影響かなと思ってましたが、腹落ちしました。
サンマ缶は値段が上がってからは買うことなく値下がりを待っていましたが、サンマの水揚げ量を考えるとさらに上がりそうな感じ。今のうちに買っておかないと。
自分へのクリスマスプレゼントにサンマ缶、いいかもしれません。

ま、それはさておき。
サンマという魚、いつどこで生まれて、どこで育ち、漁獲水域に回遊してくるのか、まだよくわかっていないんだそうです。

サンマがいなくなった原因が、ネット上にまことしやかに書かれいます。
「地球温暖化の影響で海水温が上がった影響だ」「中国人が見境なくサンマを取り尽くしている」というのは根拠に乏しく、実はよくわかっていません。
ただ、関係者は一様に「取りすぎ」ているという見方をしています。
自然の中で生まれ育っている魚、栽培漁業すらできない魚なので、取ってばかりでは・・、ある程度保護しないとこういうことになってしまうのも頷けます。

スーパーに行けば当たり前に「魚」があるわけですが、このサンマの水揚げゼロは私たち消費者が意識を変えていくきっかけになるのかもしれません。

SDGsの目標:14.海の豊かさを守ろう

日本人がよく食べている生鮮魚介類の変化は以下のとおり。

1989年
1位 いか
2位 えび
3位 まぐろ
4位 サンマ
5位 あじ

2003年
1位 いか
2位 まぐろ
3位 さけ
4位 サンマ
5位 えび

2018年
1位 さけ
2位 まぐろ
3位 ぶり
4位 えび
5位 いか

サンマはランク外に。
サンマがなければ他の魚を食べればいいのか・・。
ただ、魚離れが著しい日本の食卓。データを見る限り日本人の魚食は年々減っています。
サンマがなくてもいい時代にはいってるのかもしれません。

とはいえ、魚食が減れば漁師をはじめ水産関連事業者の仕事が減っていきます。
このまま魚離れ傾向が止まらなければ、水産業は成り立たなくなります。
将来、魚資源は国内資源には頼らない時代になるのかもしれません。

では何ができるか。
難しいですね。

いろんなことが絡み合って、今日は答えが導き出せず、です。
サンマ缶食べながら考えることにします。

ではまた。


参考

全国さんま棒受網漁業協同組合│さんまの水揚量(前年比)
https://www.samma.jp/tokei/catch_yoy.html

巣山 哲(東北区水産研究所 八戸支所 資源生態研究室)│サンマはまだまだ謎がいっぱい
https://www.google.com/url?sa=t&source=web&rct=j&url=https://www.fra.affrc.go.jp/kseika/200930/program2.pdf&ved=2ahUKEwjJo5rswJD8AhUNGDQIHV0pCMwQFnoECBAQAQ&usg=AOvVaw1Tudzm8q9iZ-BOcGo3MFFb

Yahoo! JAPAN SDGs│サンマが獲れないのは中国のせいじゃない? メディアが伝えない不漁の真実
https://sdgs.yahoo.co.jp/originals/37.html

Yahoo!ニュース│漁獲量激減の原因は“各国の獲りすぎ”!? サンマの資源数減少に警告の声「科学的根拠に基づく“漁獲枠”の割り当てを」
https://approach.yahoo.co.jp/r/QUyHCH?src=https://news.yahoo.co.jp/articles/eea7eb8d1003a9eb03df5535c67878bb2bca7260&preview=auto

読売新聞オンライン│日本人がサンマを100円で買えない本当の理由
https://www.yomiuri.co.jp/fukayomi/toyokeizai/20220825-SYT8T3273091/

農林水産省│たくさん食べられている魚は、何ですか。
https://www.maff.go.jp/j/heya/kodomo_sodan/0312/02.html

公益財団法人ニッポンドットコム│1人当たり年間魚介消費量、過去最低の23.4キロ―20年度 : 薄れる魚食文化、肉の消費は増加
https://www.google.com/amp/s/www.nippon.com/ja/japan-data/h01349/amp/