『国際自然保護連合(IUCN)は9日、世界の生き物の絶滅危険度を評価したレッドリストの最新版を公表した。高級食材のアワビは日本で採取される3種を含む20種が、3段階ある絶滅危惧種のいずれかに分類された。乱獲や密漁、気候変動が脅威になっている。日本の特別天然記念物オオサンショウウオは3番目のランクに加わった。』
~今朝の千葉日報から。
おはようございます。
朝刊からSDGsのヒントを見つける、今日は「海洋熱波」です。
海洋熱波とは海水温が異常に高い状態が5日以上続く現象を指します。
その多くは数週間から数カ月にわたって持続します。
近年になって多く確認されていることから気候変動によって引き起こされると言われていますが、その原因やメカニズムは解明されていません。
海水温が上がったままになると海洋生物の生活環境が壊されてしまいます。
例えば、海洋熱波で海に漂う小さなプランクトンが死ぬと、プランクトンを餌にしている小魚は食べ物がなくなり生きていけません。
小魚がいなくなると小魚を食べる中型魚、アシカや海鳥などの動物も減っていきます。
私たち消費者の食卓からも中型魚は消えていくことになります。
食物連鎖の崩壊・・。
サンゴの白化や海洋生物の生息域の変化も海洋熱波の影響と考えられています。
地中から石油や石炭を掘り出し、電気がつくられたり、さまざまな製品に加工されています。その過程で二酸化炭素をはじめとする温室効果ガスが排出され続けられた結果、大気温がじわじわと上昇しています。
本腰入れて対策をしていかないと魚が食べられなくなりそうです。
SDGsの目標:13.気候変動に具体的な対策を
SDGsの目標:14.海の豊かさを守ろう
温室効果ガスの排出を少なくする取り組みは国や大企業が率先して進めていますが、石油依存からの脱却は非現実的ですし、二酸化炭素の排出削減技術の導入は急には進められません。
だったら「お金」で解決してしまおうと。
来年春から排出量を取り引きする市場ができるようです。
お金が絡んでくるのでぐっとシビアになりそうな気配がします。そうなると中小企業にしわ寄せが押し寄せてきます。おそらく。
既にアップル社など国際企業は世界中の取引先に強い要請があります。
もちろん国内でも同様のことが起こりうるわけで、企業だけでなく、自治体もそんな流れにならないとは言いきれません。
そろそろ経営陣の意識改革や従業員の勉強会を始めてもいいかもしれません。
ちばSDGsレポートでは、対象者に応じたSDGsワークショップやセミナーを行っています。
お気軽にご相談くだささい。
では、また。
参考