『19日からの記録的な大雪の影響により、新潟県柏崎市の国道8号、長岡、小千谷両市の国道8号と17号、魚沼市などで車両の立ち往生が発生した。新潟県は20日までに4市に災害救助法を適用。災害派遣も要請し、陸上自衛隊が現地入りして除雪を進めた。』
~今朝の千葉日報から。
おはようございます。
今日も寒いですね。
朝刊からSDGsのヒントを見つける、今日は「大雪」です。
日本海側の冬は例年雪が多いイメージですが、今年の大雪は別物のようですね。
車の中に人がいる状態でが立ち往生する映像を見ました。大変です。
今週末のクリスマスあたりも大雪が予想されているので心配です。
この大雪のメカニズムを簡単に。
日本海の海水温は平年に比べ高くなっているようで、大量の水蒸気が発生しています。水蒸気は上空にある寒気に冷やされ雪雲となり発達、大陸からの強い風によって雪雲が新潟に押し寄せ、大雪を降らせています。
海水温は1~2度高い程度だそうです。
たかが1~2度でも水蒸気の発生はぐっと増えます。一般的に気温が1度上がるごとに水蒸気量が7%程度増加するといわれているので、ほんの少しの海水温の上昇が巡り巡ってこの大雪のような災害をもたらします。
今年、気象庁は「寒気の影響を受けやすい日本海側では大雪の恐れがある。」と予想していました。
さらに「日本の冬に低温傾向をもたらす「ラニーニャ現象」が、12月以降も続く可能性がある。」とつけ加えています。
ラニーニャ現象とは、太平洋赤道域の日付変更線付近から南米沿岸にかけて海面水温が平年より低い状態が長く続く状態のこと。
その影響で地球上空を流れている偏西風の蛇行のかたちが崩され、日本海側では寒気が流れやすくなり、厳しい寒さや大雪に見舞われます。
自然のことだから諦めるしかないのか。
今、地球の温暖化が世界的な問題になっていますが、この大雪の原因となっている海水温の上昇やラニーニャ現象はひとつの自然現象なのか、人工的な影響によるものなのかは、いまだ解明されていません。
SDGsの目標:13.気候変動に具体的な対策を
この大雪が自然のものなのか否かはさておき、気候変動はさまざまな影響を及ぼすことになります。
自然現象が原因であれば対処療法的な解決をしていくしかありません。が、人災となると予防していかなければいけません。
気候変動は温室効果ガスが影響しているというのは世界共通認識です。
であれば温室効果ガスを減らそう、となるわけですが、実は小手先だけ変えてもどうしようもありません。
例えば、「二酸化炭素を出すガソリン車をやめてクリーンな電気自動車に乗り換えよう!」という認識。
これは日本においては大間違い。
ガソリン車を走らせると二酸化炭素を出します。これは正しい認識。
で、今の日本は主に化石燃料(石油、石炭、天然ガス等)を燃やして電気をつくっています。化石燃料を燃やせば二酸化炭素が排出されます。
ということは電気自動車を走らせても結果二酸化炭素を出してることになります。
今の日本で車を走らせるとどっちにしろ温室効果ガスである二酸化炭素を排出しています。
とはいえ技術の進歩は想像以上。近い将来、二酸化炭素出さないエンジン車や火力発電所が実現させるかもしれません。
では、私たちはそれを待っていればいいのか。
まぁやりようがあまりないのでそれはそれでしょうがないとは思いますが、少しだけ環境意識を持つことでこれからの行動が変わるかもしれません。
社会人になって仕事以外の勉強をしなくなり、勉強する時間もありません。
大雪、海水温上昇などはひとつの出来事。そこから「なぜ」に昇華させると仕事にも何か影響というか気づきがあるかもしれません。
・こうすると電気を節約できるという意識
・こうすると消耗品が減るという意識
などなど。
会社でSDGsの勉強会の時間をつくってもいいかもしれませんね。
SDGsを社内意識の変革に使ってみようという事業者がいらっしゃれば、ぜひちばSDGsレポートにお声掛けを。
ではまた。
参考
ウェザーニュース│クリスマス寒波が襲来か 北陸や西日本日本海側などで大雪のおそれ
Yahooニュース│新潟県内 なぜ広範囲で“大雪”に? 原因を気象予報士が解説